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キャロルの過ち 40章 帰り道

2人はキャロルのマンションに向かっていた。 キャロルの心は互いに矛盾する、罪の

意識と至上の悦楽で満ちていた。夫デイブを裏切ったという最大の罪を犯したにも

かかわらず、いまだかつて経験したことのない喜びを感じており、そのことがまた

キャロルの気持ちを暗くしたのだった。この女の言うことに従わないわけにはいか

なかった、というのは事実だが、実際には彼女は自分自身の内なる衝動を無視できず、

一日中、病的な喜びに自分を晒したのだった。何千ドルも浪費したのに、この女に

何も質問しない。なぜ?この女のために、何回も公衆の面前で恥をさらしたにもかか

わらず、それを待ち望む気持ちをおさえきれないのはなぜ? 最愛の夫を裏切って

黒い肌の男に身を任せながら人生最大の快楽を味わった、どうして? キャロルは

すべてが間違っていると知りながらそれを止めることができないのだった。絶望の

淵に陥り、希望は見えなかった。今は地獄に陥ることを甘受するしかないのだった。


「ちょっと寄り道をしていきましょうよ」

LCが車を回したのはキャロルが足を踏み入れたこともない街娼が立ち並ぶ場所

だった。

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「ほら、あなたと同じような恰好をしている女がいっぱいいるでしょう?目つき

が鋭く、通り過ぎる車を見ているのは間違いなく街娼よ。」

それなりのレベルの店には、それなりの女性を求めて、それなりの客が来るが、

未成年だったり、かなりの年配で容姿が落ちる女は店に入れてもらえないのだと

LCは説明した。

「お前があそこにたてば、それなりに稼げるわよ。お金もだいぶ使っちゃったし、

 どうこれからでも?」

「・・・・・」

下唇を噛んで床を見つめ、無言のままのキャロルを眺めていたLCは突然車を止

めるとキャロルの股間に左手を入れた。

「ほら、やっぱりそうだわ。こんなに濡らしてる・・。お前は心の底ではあそこに

立って、誰れ彼れかまわず男に抱かれたいって思っている根っからの娼婦なのよ。

そうでしょ、はっきりおっしゃいよ。」

 なお黙っているキャロルにLCの張り手が飛んだ。

「も、申し訳けありません、ミストレス。お言葉の通りです。」

LCは涙を溢れさせて下をむくキャロルを楽しそうにみつめながら、再び全速力で

車を走らせたのだった。

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