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ルームメイト6

最初に私たちが乗り入れたのは小さい衣類ショッピ
ングセンターだったと思う。駐車場に車をとめた彼女
は、私の方をみて、
「そうだわ、郵送しなくちゃいけない請求書があった
んだっけ」
といたずらっぽく言った。

 駐車場の反対側の郵便ポストを指さしながら彼女は
私に手紙を手渡して、そしてそれらをあそこの郵便ポ
ストに入れに行くようにと言った。
「この格好で?冗談でしょ」
私の抗議はあっさり無視された。これ以上逆らっても
無駄だと悟った。私はあたりを見回し、この駐車場に
は極く少数しか自動車がいないことを確認してから
郵便ポストに早足に向かったの。

364_20150824071735c42.jpg


ちょうどポストまで半分くらい移動した時、自動車が
駐車場に乗り入れてきてまっすぐに郵便ポストボック
スに向かってきたので私は動けなくなった。車の中
の人たちは私に気付いて当惑の表情をうかべてい
たわ。
「だめよ、ここでコソコソしてはかえって怪しまれちゃう」
私は背中をのばし、遠回りをせず、中途半端な位置に
止まっている自動車の脇きを通りすぎ、郵便ボックス
に手紙を入れたわ。 私は振り返って自動車のカップ
ルに「大至急請求書を郵送しなければならなかった
んで友人に送ってもらったの。用が済んだから友人の
車に戻るわ、心配しないで、と言ったの。

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