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最終章

おれは女の画像をあちこちで高く売り、だいぶ儲けさせ
てもらった。ボカシはいれたが学生証いりの画像はネット
で高く売れた・・・知っているヤツがみれば学校の名前まで
わかるそうだが、幸い脚はつかなかった。

 至福の場面が一年後にやってきた。俺はショッピング
モールを歩いていて、あの獲物を見つけた。女は丸々と
太った黒い赤ん坊を乗せたベビーカーを押していた。俺は
急いでその子を調べた。黒い肌、分厚い唇にぜっぺき頭、
間違いなく俺の子だ。望まない妊娠~それでも容赦なく
せり出してくる腹をかかえて、女はもちろん家族もさぞかし
なやんだろう・・・まあ今まで散々いい思いをしてきたんだ
から、お前たちがいつも縋る「神の試練」ってやつだな。
0802003_20160802070653596.jpg

女は相変わらず美しかったが、ず
いぶん体重が増え、目は虚ろでとても高校に通い続けて
いるとは思えながった。衣服も薄手のいかにも安物で、
あのときの面影はほとんどなかった。俺の黒い子供
を育てるのにちっとは苦労しているのだろう。あとになって
友達から女の父親は娘の事件で精神に異常をきたし、
母親も持病が悪化して病院暮らしだときいた。まあどっち
にしろ俺の知った事ではない。俺は落ちぶれた白人女には
興味がなかった。
「そのとき俺は別の白人女子高校生
が近くの店から出てくるのを見た。ブロンドの髪はポニー
テールにされチェックのスカートの中からふくよかな足がのぞ
いていた。
女は木陰のある遊歩道に向かった。
「お前は福の神かもな・・」おれはよろよろとベビーカーを押す
女にウインクをして、新しい獲物になるかもしれない女を
追いかけることにした。

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