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秘密を探し当てて

人工妊娠中絶クリニックであるからには、標準的な
医療施設よりセキュリティが厳重であることは十分
想定できた。けれどもこの市でこの数年人工妊娠
中絶抗議運動が起こったという事例はなかったの
でレオンはあまり心配していなかった。 悪ガキで
ギャング団入り寸前だった青年時代ー彼は相当
ヤバイ経験を重ねてきたので今回もなんとかできる
と自信があった。

建物の外側と入り口をみたレオンは請け負った警備
会社がおざなりで、警備員による見回りも行わず
ただ電子システムにより遠隔からチェックしている
だけだと見破った。錠をこじあけて、そして姿勢を
低くして入口を通りぬける。それはレオンにとって
どちらかと言うと単純な作業だった。 それから、
懐中電灯を使って、カルテが保存してあるキャビ
ネットをみつけた。
鍵がかかっていると厄介だなと彼は一瞬身構え
たが驚いたことに鍵が差しっぱなしで彼は容易
にジェニファー・ハリントンのファイルにたどりついた。
ファイルの中には問診票と、人工妊娠中絶手術の
同意書、それに2週間後に人工妊娠中絶手術
受けるスケジュールが書かれていた。
暗闇の中で、同意書の一部分に
”why are you attempting this abortion, state the
clear & brief reason”
という記載のあとに、
「暴力的なXXXによる希望しない受胎」と震える
字でかかれているのをみて、レオンの顔には邪悪
な微笑みが浮かんだ 今彼の疑いは確認された
のだった。 不良学生は彼女にくすりを盛って、
思いをとげたのだが、それだけではなくそのあとで
当然予想された結果も起こしていたというわけだった。
オフィスを捜索して、すぐにコピー機を見つけたレ
オンは必要なページを コピーしてファイルをもとに
返すと前から興味があった診察室を覗くことにした
Does-Gynecological-Exam-Invalidate-the-Fast.jpg
0816b.jpg


ジェニファーが診察をうけたときのことを想像してニヤ
ニヤと笑いながら引き上げたのだった。

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