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第49章 すべての道はローマに通ず

「それでは地図をみながら楽しく歴史の勉強をしましょう・・・
 で、どうすればいいの?」
当惑した歴史教師は学生に尋ねた。
「歴史の授業ですから、多少古めかしい方がいいでしょう。
 机の上に蝋燭をおきます」
学生は教師用の大型ディスクの両箸に火のついた大型の蝋燭を
おいた。そして学生が好むダーツをバラバラと放り投げた。
一本を取り上げた彼は、その先端を蝋燭で熱くしたあと、にやにや
笑いながら、地図のほぼ中心、ローマを示す場所にねじ込んだの
だった。
 思わず絶叫するイブス・・・ダーツの先端は地図を貫いてイブスの
皮膚に達したのだった。

1367245964.jpg

「さあ、先生。授業をとうぞ、私たちが協力しますから・・・あなたが
 地名をあげるたびにそこにダーツが刺さります。」
ここでためらえば今度は自分が非難されてひどい目にあう・・・
歴史教師は気をとりなおして授業を続けた。

「ローマはラテン人によって建設された都市国家です。
場所は今のイタリアです。
ギリシア文化の影響を受けてこの都市は発展しました。
元々この国家にはエトルリア人の王がいましたが、
前6世紀末に追放して共和政となりました。
ローマといえば、アッピア街道が有名ですね
ローマからカプア、ベネヴェント経由でブリンディジ
に至る街道は軍隊の迅速な移動を目的とした初めての
舗装道路で・・・」
女性教師が地名をあげるごとににそこにはダーツの印が
たった。もちろんイブスはもう悲鳴をあげっぱなしだった
red-darts-road-map-19739856.jpg

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