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バンコクの奴隷商人 第18章 白人奴隷

「ハーイ、ジョー」
野太い声に私がはっと顔をあげると、目の前には大男が立っていて
節くれだった太い腕をつきだして握手を求めていた。ハンス・
スタッカーだ。ヤツがこんなに朝早く来るのは珍しい。でも私には
彼の目的がおおよそわかっていた
「新製品が入荷したの?ハンス」
ハンスは誇らしげに半裸の女を私の机の正面に押しやった。まぎれ
もない白人だ。美人とまではいえないが人好きがする顔貌と、少女
のような細い体は、さぞかし変態たちの性癖を刺激するだろう、と
私は予想した。ハンスはドイツ人で、ヤクの売人仲間では腕っ節の
強さと、ネオナチ愛好で知られていた。酒を飲まなければそれほど
悪いヤツではないのだが、問題は仕事をしていない時はいつも酒を
飲んでいることだった。
「なかなかの美人だろ?」
「ああ、上玉だな。」
1631__x400_cannibal_ferox_poster_01.jpg

「どこで手に入れたのか、なんて聞くなよ。彼女が言うところによる
と、元カレッジの女性教授なんだそうだ。」
「フン、元の職業なんてここでは何の意味もないことはお前だって
先刻承知だろ?。それよりもどうやって手に入れたか教えろよ。」
「Frang Thot(ハンスの雇い主である麻薬取引のボス)がPhuoc でー
あの陸軍の有名なレイプ基地があるところーで見つけたんだそうだ。
その日彼は俺とポーカーをやって負けた。俺は3ジャックで、ボスは
2ペアー。俺は金よりも女をくれといった。ボスはしぶしぶ手にいれ
ばかりの女を俺にゆずったというわけさ。」
「500ドルでどう?」
「ちぇ、あいかわらず渋いな」
「こんなやせっぽち、よほど好き者でないと相手にしないぜ。」
「ジョーにはかなわねえや」
 商談成立だ。私はVopatを呼ぶとあとは任せることにした。目を輝
かしたVopatが2階で女とすることは決まっている。まあどう調教する
かはあとでゆっくり考えよう。

女が2階に消えるのを待っていたようにショーがはじまった。タイ人の
女の子たちがポールのまわりを踊りながらストリップをするゴーゴー
バー得意のショーだ。

客はけっこう盛り上がっているが、あまり新鮮味はない。これでは目の
肥えた顧客を2度、3度バンコクにひきつけるのは無理だ・・さっきハン
スがつれてきた女はどうだろう・・
うーん、あまり期待はできそうにない。
(やっぱり切り札はあのボッドウェル母娘だな・・。)
私は6ヶ月前のことを思い出していた。そう、あの拉致は「芸術」だった。
ちょうどその直前に、斡旋した女がベッドインを拒否して客から抗議を
受けてVopatの面子がつぶれる事件があっただけに、失敗がゆるされない
緊張感が漂っていた。

テーマ : 官能小説・エロ小説
ジャンル : 小説・文学

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