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バンコクの奴隷商人 第19章 標的発見!

獲物をみつけるのに、私はまずバンコクのホテルのコンピューター
にかたっぱしから侵入し、宿泊予定者名簿をチェックしたーあまり
詳しくはいえないが、アメリカで私が所属していた機関では、PC
のハッキングにより情報を入手するのは日常茶飯事で、私もその
点に関しては多少の自身があった。最終的に私はドンピシャリの
獲物を絞り込んだ。母娘2人だけの旅行者―名前はBodwell?
私は母親のクレジットカードの番号からVISAのデータベースに
浸入し、数々の情報とともに、カードに使われたご当人の写真
までスキャンすることに成功した。

 ID写真の美しいブロンド女性はロクサーヌ=ボッドウェル?37歳、
英国ロンドン在住。ブリティッシュ・エアラインのスチュワーデスで、
年収は2万5千ポンド。
(ふーん、BAのスッチ?ねえ、こりゃ面白いや)
air1.jpg


今度はBAのデータベースに浸入。こちらは多少手強かったが、
1時間以内に完璧な人事記録を手に入れた。
肉親なし、地元の高校を優秀な成績で卒業し、キングスカレッジ
に進学。20歳、キングスカレッジ在学中に未婚のまま娘を出産。
卒業後BAに入社。
(あらあら、折角の優等生がどうしたんだろう?それにしても未婚
の母と知ってBAが採用したのだからよほど優秀だったということだな)
 入社後も順調に昇進を続け、誠実なフライトが評価されて何回か
表彰も受けている。
5年前に教官としての地上勤務を薦められたがこれを拒否、若い
スチュワーデスからも敬遠されがちな長期搭乗勤務、中でもヒースロー
からバンコク行きなどのアジア航路を志願することが多くなる。
(うーん、どうしてだろう?)
一瞬考えたが、謎というほどのこともない。娘がスコットランドの名門
聖アガサ女子学院に進学し、寄宿舎に入ったころと一致しているか
ら、おそらくボーナスが目当てだろう。
(娘の名はサラー芳紀17歳―ビンゴだ!
 

とかくスチュワーデスにありがちな同僚との恋愛騒ぎとは無縁で、その
つつましい態度も高く評価されていた。最近赴任した女性上司エバ・
ブラウンの彼女に対する評価はあまり芳しいものではないが、エバの
人物評価に関してはどうやら上層部はあまり信用していないようだ。
最近提出した休暇届けは難なく受理されている。

 彼女の長年の勤務態度は十分休暇をとるのに値する。
休暇届は1月○○日?△△日まで

(ふーん、感動的な母子再開のあと、今は機上のヒト、ってわけだ)

身寄りがないというのはターゲットとしては申し分ない。
ヒトの嫌がるアジア航路を選ぶーまあご立派だけど、なにか別の
目的があるんじゃないかと勘ぐることもできる?たとえば麻薬とか。
 独身を通したというけれど、未婚の母になったわけくらいだから
、まんざらそっちが嫌いというわけではない、と勘ぐることもできる。
ただ特定の相手がいない、というだけだ

私はもう一度VISAのデータベースに戻ると架空の取引をでっちあ
げた。ロクサーヌの使用簿は麻薬あるいは英国では未承認のア
ジア産媚薬の売買、それにレディ=ボーイの買春と彼(彼女?)へ
の高級車や宝石など、法外なプレゼントの記録でたちまち膨れ上
がっていった。

girls4.jpg

ついでに怪しげな性的玩具、セクシーな下着、ポルノ
雑誌、DVDなどを大量に注文し、自宅やBAのオフィスあてに郵送を
依頼した。こうして瞬く間に50万ポンドという巨額の借り入れをでっち
あげたー年収の20倍以上でもちろん支払い上限なんかはるかに
超えている。これで、カードは使用不能になった。彼女が自由になる
金は財布の中の小額紙幣だけだ。

上記すべての内容を列挙し、架空の証拠書類のコピーを添付した
上でついでインターポールの架空の捜査官を装って移民局に返信
アドレスなしのメールが送られるように捜査した。機上で大騒ぎに
なっては元も子もないからメールが送付されるのは、ちょうど飛行機
がバンコクに到着してから1時間後という設定になっている。

=======================================
ロクサーヌ=ボッドウェル

彼女には長年にわたりアジア各国で麻薬取引、売春に従事した
疑いで、複数の国の警察から逮捕請求が出されている、また債務
超過で陥ることを承知しながら、多額な商品購入を続けている疑い
が濃厚である。帰国要請があってもこれを拒否し、パスポートを破棄
することを強く要請する。

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まるで白紙に人生を書き込んでいく、という感じだった。

テーマ : 官能小説・エロ小説
ジャンル : 小説・文学

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