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ブロンド司書の転落 第6章


火曜日には特に通常と変わる出来事はおこらなかった。しかし木曜日
午後、閉館前に返却コーナーで仕事を続けていたブリジッドの前にあの
男が現れたのだった。彼はいくつかの本をチェックし、一冊の本を
借り出したあと、彼女には見向きもしないで立ち去っていった。彼女が
去るとすぐに、ブリジッドはチェックアウトデスクに向かい、彼女の
名前がジョン・ベンソンであることを知った。PC上のレコードから、
男性は内科クリニックを開業していること、その住所と自宅住所、 アド
レスと電話番号が判明した。もう恐れることはない・・・ブリジッドは
逆転勝利を確信した。
「これを突きつけてやればいいんだわ。」
帰宅の途についたブリジッドはいつになく高揚していた。食料品店で
必要な買い物を済ませ、マンションのエレベーターを降りて、自分の
部屋の玄関にたどり着いたとき、 彼女は大きな赤い文字で、表紙に
「slut」と書いてある封筒が玄関に貼り付けられているのを見た。誰かに
見てられていないかどうか急いであたりを見回した彼女は、その封筒を
引きちぎった。涙があふれてきた。買物袋をソファに放り投げて、彼女は
封筒を開いた。
「今夜06:30に自宅であなたをもう一度鑑賞したい。」
それだけだった。何度読んでも同じだった。
(まるで、私が住所を知っているのをお見通し、ってとこがひっか
かるけど・・・)
ブリジッドは冷蔵庫からコーラ缶を取り出して一気に飲み干し、改めて
ノートを読み、決意した。残された時間は僅かだった
「ベンソン医師に会ってすべてカタをつけるわ。これで悪夢は
終わりよ。」
ブリジッドがベンソン宅に到着したのは06:30ちょうどだった。
思い切ってドアを鳴らした。
ドアを開けたとともに、目の前に白衣の男性がいた。紛れも泣くあの
男だった。
「ようこそ、slut。さあ、中へ」
「いいえ、ここでたくさんですわ」、
ブリジッドは衝撃を受けながらもかろうじて返答した。
「わ、私は、あなたが誰か知っています、ジョン・ベンソン医師。
私は医師会にも新聞社にも洗いざらい伝えるつもりです。私を恐喝
していることもなにもかも。」
「そう来るだろうと思っていたよ、ブリジッド。でも、それには
証拠が必要だよね。そうでなければ恐喝されているというのは単に
あなたの妄想ということになってしまう。ここで少しの間待っていて
くれたまえ。」彼女は家の中に姿を隠すと、ブリジッドに、今まで
何回かみたものより更に大きな封筒を渡した、
「さあこれで十分でしょう。」
「これは何ですか。」ブリジッドは尋ねた。
「だから証拠さ。君が私を告発するのに必要とするすべての証拠類だよ。
今渡したのは全体の1/3くらいかな。それと同じものは同時に図書館
委員会と新聞に郵送されることになるがね。」
ベンソン医師は微笑んだ。
「あなたの勝ちだ、ブリジッド。あなたはもはや誰からも自由だ。」
ドアは閉じられたブリジッドは封筒を手にしばらく玄関前に立って
いた。アスター医師は彼女が勝ったと言った、しかし、そうは思え
なかった。彼女はしかたなく自動車に戻ったが、すぐには発車する
気にはならなかった。
そのとき、アスター医師は閉じられた正面玄関の内部に立ってた。
彼女はブリジッドの帰りを待っていた。彼女が戻ってくることは間違
いない。どれくらいの時間待たなければならないか、だけだ・・・ジョン・
ベイスン医師には微笑みさえ浮かんでいた。
どうしてもブリジッドは勝利を確信できなかった。一度はエンジン
を始動させたものの彼女は震える手でまたエンジンを切った。
自動車エンジンが止まるのを聞いた時、ベイソンはニヤっと
笑った。しばらくして彼はドアを開けました。それはブリジッド
がまさにベルをおそうとした時でした。
「ようこそ、slut」
ブリジッドは気の毒なくらい意気消沈していた。
「いつになったら開放していただけるんですか?ベイスン先生」
「私は、君が私の名前を口にすることを許可した覚えはないが・・」
彼女はブリジッドを見つめながら静かにいった。
「いつ開放していただけるのですが、マスター・・・」と
ブリジッドは言い直した。
「私が、もういいと思うまでさ、slut!」ベイスン医師は言い放った
「裸になりなさい、パンティーもブラも全部よ。いますぐ、ここで!!」
ブリジッドは息を呑んだが、黙って上着を脱ぎ、ブラだけになった。
涙があふれてきた。
「全部だよ、slut, 当然だろう。邪魔な、趣味の悪いその股間の布着も
とりなさい。」

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