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キャロルの過ち 第34章 再開と感謝

ミストレスLCに許へようやくだどりついた時、キャロルはまだ震えがとまらず、

彼女の顔は今経験したばかりの恐怖と屈辱にこわばっていた。

「じゃあ教えて頂戴、スレイブ。トイレに行ったのね?」

LCは尋ねた。

「はいミストレス、」震える声でキャロルは答えた。

「何か面白いことがおこった?」

「はいミストレス」とキャロルと答えた。

彼女は、トイレで起こった恥ずかしいでき事をつつみかくさずミストレスに

話した。それは恥ずかしいことだったが、キャロルは話しているうちに再

興奮している自分に気がついた。

「それであなた、その方の名前を聞いたの?スレーブ?」LCは尋ねた。

「いいえミストレス」

「ふーん、それじゃしてもらうことだけしてもらって、その方の名前も聞か

なかったっていうのね。今すぐモール中を探しなさい!」

LCは命じた。

 命令された以上、彼を見つけることは至上命令だった。彼女はできるだけ

早く移動し、めくれ上がったシャツの下から覗く胸が引き起こす騒ぎを最小限

にしようと必死だった。

 モールの半ばで、くだんの黒人男性を見つけたキャロルは、いっしょに来て

くれるように頼んだ。どこへ、と聞かれて一瞬ためらったキャロルだったか、

きっぱりと「私のミストレスの許ですわ」

と答えた。

彼はひそかに微笑んで腕を彼女自身の腰に廻し、導かれるままフードコーナー

を通ってLCの許へ向かった。

「ミストレス、この方が、男性トイレで私を守ってくださったのです」

とキャロルは説明したが、LCと黒人男性はそれぞれ完全キャロルを無視して、

くだけた会話を始めた。しばらくしてLCはキャロルに命じた。

「 スレーブは、お前が酔狂にもその恰好で男性トイレに飛び込んで辱めを受け

ようとした時、この紳士は身体をはってあなたのまわりに群がる群衆からお前を

守ってくれたのよね。だからお前も彼に与えることができる最高の感謝をすべき

だと思うの。トラックまで彼を送っていって、そこでお前ができるやり方で彼に

感謝しなさい。ただしまだまだ買い物があるから時間に余裕はないことを忘れな

いでね。」

キャロルはミストレスが何を言いたいかをすぐ理解した。それは受け入れがたい

ことだったが、ミストレスの言葉に逆らうわけにはいかなかった。男性トイレでの

毅然とした男性の態度を思い出して、キャロルはようやく自分を納得させた。そし

てLCの指示通り恋人たちがモールに集まってくる一番混雑する道筋を逆行し、特に、

若い女性たちのあからさまな軽侮の視線を浴びながらトラックへ向かったのだった。


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