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女の学校ーカントスクール 第5章 第一歩

私たちは自分のご主人さまが、通常のSMプレイには飽き足らない、特別のマニア

だということが良くわかっていた。私たちにとってSMは【ゲーム】ではなく、

24時間続く生活そのものだった。鎖とか鞭とかいう他の人には知らせてはならない

秘密のアイテムを使用する場合もあったが、それは目的ではなく手段に過ぎない。

時代おくれの男尊女卑主義者は、女はうまれついたときから男性に従順だというが、

それが間違っていることは、この車の中にいる女にはみんなわかっていた。自分

たちのご主人さまはほかの男尊女卑主義者のように、肉体を犯して事足りるので

はなく、精神を犯すのだ。そのようなご主人さまたちが選んだ「学校」がどんな

ものか・・私たちは不安を隠しきれなかった。

 車がゆっくり減速してついに停止したとき、私たち5人は皆まどろんでいると

ころだった。裸で、後部座席で凍えていた私たちは、運転席との間を隔てる壁の小

さな窓が開き、そこから目隠しが投げ入れられ若い男の声が

「OK、アバズレたち、それをつけるんだ」と命じた。

 目隠しをつけた私たちは冷たいコンクリートの床の廊下を通って、分厚いカー

ペットが引かれた部屋に導かれていった。そこでカリフォルニアの「真の支配者」

によるプログラムが始まったのだ。

熱烈で、厳密で、厳しい学校・・しかもそれは肉体だけでなく精神にも及ぶのだ、

私は学校に入学しなかった場合よりももっと完成度の高い、ご主人さまの所有物

に成り果てなくてはならない、と私は自分に言い聞かせていた。ここでの調教のハード

さは有名で、私はここに入学することに誇りを持っていた。私は高学歴で、ここに入学

するまでは弁護士として同僚の男性たちと猛烈に競争しながら働いてきた。しかしこ

こで必要されるのは、そんな男性のような社会的機能ではなく、ただ女として存在

することだった。現代が忘れてしまったそのことこそ、ここで要求される唯一絶対

の目標だった。

 私たち5人の教師になったのは、この学校の創設者の一人であり、退職した株式

仲買人であるが、現在は「この世界を男性にとって良くする様に」働いているという

ことだった。見たところ50歳台であるが、すぐに気がついたのは彼の燃え立つような

茶色の眼だった。身長は6フィート。魅惑的な顔で、滑らかな暗褐色は彼がラテン系

の血を引いていることを物語っていた。筋肉質の引き締まった肉体を本物の銀鋲を

打った艶々とした革製の黒いタートルネックのベストを着て、洗練された黒革のズ

ボンと黒革のブーツを身に着けていた。

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