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間違った出口第5章 孤立無援

4人はみな、ヴァンの後ろに乗り込んだ。スタンドの係員はキイのかかっ
たままの灰色のレクサスを運転して後方に移動した。ヴァンは急発進し
シャロンとキャシーは灰色のテープでそれぞれの足首と手首をテーピング
されたあと、2人まとめてテーピングされ、更に口が利けないように口を
テープで閉じられた。
bondage-kidnap-victim.jpg

 がたつく移動中に、セーターの上からも明らかなにキャシーの
胸の膨らみを見つめる男の視線にシャロンはぞっとした。

taped-and-black-eye.jpg

シャロンとキャシーは、狭くて臭いアパートの床の上に文字通り
ほうり投げられた。 ここがどこか判からなかったが、事態が最悪である
ことは明らかだった。ヴァンの中で泣き叫んでいた少女はたばこの焼け
焦げがあるような汚いソファーで、2人の男の慰みものになっており、
残りの4人はビールを飲みながら、歩きまわっていたが、やがて、
シャロンとキャシーを囲んで座った
「おれの名前は、なんでもいい、そう、ビックダディとでも呼んで
くれ。」
葉巻のリーダーがシャロンに言った。
「俺たちはちょっとした、裁判をしようと思ってるのさ。知っての通り、
若いお嬢さんが支援を求めてお前さんたちの所にやってきたのに、お前
さんたちは彼女を見さえしなかったし、あの糞ったれ自動車の後ろに
乗せもせず、おまけに発射音を聞いたあとでも、警察に通報さえしな
かった。」 ビックダディは、そういうとしばらく間をおいてシャロンと
ケリーを見つめた。
「あいつは私の女だったのさ。Meshaってんだ。俺が最初に女にして
可愛がってきた・・でももう死んじまった。いやお前たちに殺されたん
だ。この落とし前は お前たちに支払ってもらうぜ! あの糞ウィンドウを
あげて助けてやっていたらときっと後悔するぜ。だって今、お前たちは
孤立無援だからよ。」

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