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第3章 初対面の男

空港ターミナルから約束の場所まで歩きながら、クリスティンは、この商談
に関して不安を感じていた。あまりに多忙だったこともあり、いくら考えて 
もこの予定を設定したときの詳細な情況を思い出せないのだ。

(なぜ私はホテルに宿泊する必要があるのかしら、日帰りで十分なのに・・
こんな得体の知れない商談のために・・第一私が会うことになっている
シンプソンさんて何者なの?場所や日時の変更をしたくても連絡先さ
えわからないたんて・・・)
しかし、手帳に書かれた予定は確かに彼女自身の手書きであり、その日に、
エアポートエクスプレスホテルでのチェックインすることも明記されている
のだ。
旅慣れた彼女は旅装はできるだけ軽く、というのがモットーだったので、
昨日夜、ホテルでブリーフケースを明けたとき、、いつもの衣料品の小
さな袋のほかに、薄いネグリジェ、コーディネーとされたブラジャーと
パンティーにが入っているのに思わず叫び声をあげてしまった。クリ
スティンは、なぜこの旅だけが特殊なのか理解できなかった。今着用
しているのは、青色のブレザーとスカート、黒いローヒールに白い
ブラウスでこれはいつもと同じだった。なぜ余分な下着があるのに、
ブラウスの着替えが入っていないのだろう?彼女は自問自答した。
bridal_c05_20100815145247.jpg


空港を出てからも、クリスティンは、どこで何をすべきかわからず、
あたりを きょろきょろとみまわした。そのとき、、クリスティンは
アプローチは、ダークグレーのスーツに、オレンジ色のドレスシャツ
とネクタイをきちんとした筋肉質のたくましい黒人男性が近よってく
るのに気がついた。彼女はこれまで彼に会ったことはなかったが、
どこか親しみやすい感じがした。これが今日会うはずのシンプソンさん
だわ、と確信したクリスティンは不思議な胸の高鳴りを覚えた。そう、
それはまるで彼女が、ある種トランス状態にはいったようだった。

「コルベットさんだね、俺はジュリアス・シンプソン.、今日はあんたを
『女にする』ために来たんだ。よろしくな。」
kkk002_20100815143504.jpg


 それは、およそ紳士が淑女に向かって口にすべき言い方とは思えなかった。
いつのまにかブリーフケースは彼女の手から取り上げられ、この見知らぬ     
男の後に従ってクリスティンは素直に街頭で止まっていた車に乗り込んだ

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