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鬼ゆり峠私家版第一章 

鬼ゆり峠
前半のクライマックスはなんといっても入浴中を襲われるシーンです
原作が素晴らしいことは認めつつも、こうであったらいいのにな、という
展開をつい妄想してしまいます。ネタバレ注意です!!
1) 宿の女将お常の気の弱さ
結局入浴中に衣服の一切を取り上げ、守り刀も取り上げ、波路捕獲の
最大の立役者なのですが、態度が消極的すぎる点が残念です。
 「夕餉にはたっぷり酒を使って料理するように命じておきました。口当
たりが良く食もすすむんですが、あとで二、三合飲んだ時と同じくらい、
ほんのり良い加減になります。特にお湯につかるといっそう・・・いくら腕
がたつといってもそこは女ですからね・・きっと皆様のお役にたつと思い
ますよ。」
 「よしよし、念には念を入れよだ、頼むぞ、女将。礼ははずむからな」
 と重四郎に言わせたりして・・・
 一方湯に手をいれて加減を確認した波路はあまりの暑さに驚きます。
 「ちょうど良い湯加減とお聞きしましたが・・」
 「ええ、このあたりではその位にしてはいるのが一番好まれものです
から・・もう少しぬるい方がお好みですか?あいにくこの湯には水は引い
てなくて・・何回が湯を浴び 
てからお入りになることをおすすめします。今三助にいって少し火加減を
弱くいたし ますので・・」
 田舎ではそんなものかと我慢して湯に浸かった波路だが、あまりの暑さにのぼ
せて気が遠くなりそうだった。それにどうゆうわけか、酒の臭いがする・・もともと
あまり嗜まない波路にとって酒に臭いの立ち込めるここは心地がいいとは思え
なかった。それに少し湯加減が変わるかと思ったのに却って熱くなっている・・・
それはお常が三助に命じてさらに湯を熱くさせたこと結果であることはいうまで
もない。
 とにかく上がろうと湯船からでかかると、再びお常がはいってきたので、やむ
なく浪路は胸をおおって湯船に再度身を沈めた・・訝る浪路に、お常は申し訳け
なさそうに
「度々失礼しますあまり暑い湯はお好みではなさそうだったので、水をお持ちし
またが・・」
「ああ、それはお気使いありがとうございます」
 湯船から上がろうとする浪路の肩を軽く抑えて、お常は
「ほら、そこからだと月が良く見えますでしょう、それがこの湯の名物で・・・」
 などとひとしきり土地自慢を始めるのだった
(だいぶ効いてきたようだね、これなら大丈夫だろう。もう人数の配置も済んだ
だろうし)
 浪路の顔から汗が噴き出してきたのをみて、ようやくお常は浴室を出て行った。
 ほっと一息ついた浪路は、茶碗にはいった水を一気に飲み干した・・・そこには
 娼婦が客のために使う催淫剤がすくなからず入っていたが、喉が渇ききった
 浪路にとってはたいして気にならなかった。
そのあと、フラフラした身体を持て余した浪路の耳にも異常な外の気配が・・・
「もうこうなれば戦うしかない」
決意した浪路は手ぬぐいを結び合わせて腰のまわりを覆ったが、手ぬぐいの
幅のあまりの狭さに驚いた・・これでは立っていても股間を覆うのがやっとで
とても立ち回りなど無理であることは一目瞭然だった。
「これもあの女の仕業か・・」
唇を噛みした浪路だったが、考えている暇などかなった

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