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バンコクの奴隷商人 第13章 女衒への転落

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バンコクに来た理由の一つは(かつて政府の特殊任務について
いた私としてはすべてを明かすことができないのだが)女だった。
ここタイでは、性的な従順を社会全体が容認してているどころか、
むしろ美徳に思われている。その点が私を魅了したのだった。
タイ女ならごく当たり前の男性尊重が、西側の女性にとっては
(しかたのない)義務であり、その反対のことを長いこと追及
している。ここでは女性の面子に配慮する必要はほとんどない。
メグは元は西側の代表選手だったが、洗脳された今では自分が金を
出してくれるならどんな男とも肌を合わせるゴーゴーガールである
という以上の扱いを期待していなかった。彼女にとってはたとえ
性奴隷でも、特定の男だけを相手にすればよいハウスガールになれ
る、というのはステップアップなのだ。しかしそれにしても彼女が
ここまで自分の運命に無気力に従っているのは信じられなかった。
「ええ、確かに私の胸は小さいわ。でもお金持ちなんだから、矯正
ブラをつけさせることはできるわよね」彼女は続けた。バーは次第
に込み合ってきて時間がなくなってきた。私の反応や口数の少なさ
から、彼女も次第に投げやりで支離滅裂になってきた。
「ドナルドは私の貧乳を知っていたわ。でも彼ったら模造の乳房を
つけろっていうのよ。見た目がよければいいっていうけど、彼は知
っているのよ、小さいのを神を呪いたくなるわ、こんな胸にして・
私はごまかすのが嫌だったのに。」
メグ自身もこんな話をいくら繰り返しても意味のないことをわかって
いるだろうに・・・私はとうとう首をふって答えた。
「無理だよ、ハニー、旅から旅の風来坊にはペットは飼えないぜ。」
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 急に、メグは、すがりついている私の膝から後ろにぐいと引かれ、
青白い病期のような彼女の顔に狼狽の色が加わったかとおもった瞬間
に床にひっくりかえされた。 Tamはつなぎひものようにポニーテー
ルを手にもち、、無愛想にそれをひっぱっていた。「悪い娘ね、ぺチャ
パイ、本当に。 ジャクソンさんは困っているじゃないの。」
ぺチャパイは青白いほおに涙を滴らせながら立ち上がりました。「はい、
ミストレス。」 ミストレス?なるほど、Tamがメグを手放さないのは
そういう(SMの)関係があるからか・・私はさとった。タイ人の女の
子ではだめなんだ。彼等ではちっとも面白くない・・従順が当たり前
のタイ人少女はどんな風に扱われても反抗することはないだろう。 震
える若いアメリカ女性に、理性を押し殺して従わせることが喜びなのだ
・・・Tamは鞭でメグの臀部を手加減して叩いた。
「ショーの準備をなさい・・罰はあとよ。」

ぺチャパイは振り返ることなく、彼女のチアリーダーの衣装を直すと舞
台裏に急いで姿を消した。スカートがあまりに短いため、急ぐとめくれ
あがって、他のバーガールと同様、腰の刺青が丸見えになる。数人の男
性は陽気にその尻に平手打ちを食わせ、渡します、彼女もまるでそうさ
れるのが嬉しくてたまらないように微笑して消えていった。

「彼女はこれから舞台に上がるわ、女優としてね、ここにいて最後まで
みていってあげてよ、ジョー。」 Tam は、私の前にKlostersを差し出
した。「Vopatもきたわ、指定席No.1へどうぞ」そういうと彼女も舞台
裏に姿を消した。

ステージ近くのテーブルに近ずくと、私は、太った手に宝石をいっぱい
つけた男がいるのがわかった。Vopatは、握手することが好きなので
私はその指輪を間近で見ることができた。
「久しぶりだなジョー、内陸部にいたんじゃないのか?」
葉巻を咥えて、煙を吐き出しながらVopatはそういった。

私はKlostersをちびりと飲むと答えた。「ああ、内陸にいた。もうわかっ
ているだろう、Vopat。大佐はこの間の25000万バーツでは満足しなか
った。なにもかも手遅れだったよ。」

「遅すぎないなんてことはないぜ、ジョー。才能のある男は、飢えたり、
雨露をしのげないなんてことはないよ。」

私は肩をすくめました。
「私の才能?チャオ大佐の金を台無しにしたんだぜ。そんなものあると
思うかい?」

あたかも私がそう答えることを期待していたように、彼の顔には微笑が
うかんだ
「ああ、そうだな、その方面の才能に関してはそうかも知れない。だが、
ほかの才能はどうだ?そのようにぺチャパイを見るかい? 俺は彼女が君
のためにダンスをしているのを見たぜ。」
私は心地悪くうなずきました。
「彼女の評価に関しても何か問題が出たのか?」

Vopatは、あたかも私が冗談を言ったかのように、宝石で飾った手を
振って嘲笑しました。
「この町は他の世界とは隔絶されていることはご存知の通りだ。大使館
の情報によると、青白いアメリカの男性が警察署で行方不明の妻につ
いてあれこれ質問をしていたそうだよ。もちろん情報がないと追い返さ
れたようだが・・。」

Vopatは葉巻をくゆらせました「非常に悲しそうだったが、しかしすぐに彼は
ローリーポップでバーガールと意気投合して楽しい時間を過ごしたようだ
ぜ。たぶん彼 彼女のことを忘れるてしまうだろうと、バーガールが教えて
くれたよ、彼は彼女の失踪に関して彼が非難されることを恐れているよう
だ。家族と警察にあれこれ言われているのだろうが、彼に落ち度はない
からな。彼は結局何一つ手ががりを得られず、自暴自棄にのんだくれて
大勢女を抱いて、バンコクを去るしかない。でも一度この町にそういう形で
浸ってしまえばもう逃れられない すぐに戻る。」
ここバンコクでは非常に多くの人々が失踪し死んでいく。 メグ=リンスキー
の日記風に言えば、Donny少年には厄介な事態に立ち向かう気力はない
のだ。相手は成人している。自分は捨てられたのだ、と推測するかもしれ
ない。さらにリヴィア(マサチューセッツ)の店員を除いてだれも2人が結婚
したなんて知らないんだ。今や彼にとっても結婚が本当だったかどうか狐
につままれる思いだろう。

「だから、ジョー、君に提案があるんだ。わかるだろう」
彼の黒いゴキブリ眼は何かに飢えているようだった。私は、彼がどういう
人間か、あとになってよくわかったが、その時はまだ十分にわからなか
った。
私はKlostersを口に含んだ。
「わかんないな。」
彼は、丸い褐色の指の間で葉巻を回転させながら言った。
「君が得意なことをしれくれればいい、ジョー。女の子が欲しいんだ。
俺のためにそうすれば大佐に金が払える。」
私は、Vopatと大佐が私の負債について相談が済んでいるのだと感ず
いたが、あのメグ・ライアンの眼差しを思い出すと、こういう商売はこりごり
だと思った。
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「なぜ、白人女なんだい?」私は決定を回避して尋ねてみた。「なぜ、タイ人
女じゃだめなんだ・・いくらでもいるだろう、それに安上がりだし。」

彼は残念そうに首を揺さぶりました。「いくらかましなタイ女でも、顧客は
それだけじゃ満足しないんだ。膝の上に白人少女を乗せるのが好きらしい。
特に、 日本人が。確かにアメリカ人は見向きもしないが、メグは、ぺチャ
パイはそれなりにかせいでいるんだ。君はいい少女をつれてきた、ジョー。
君がわれわれの要請に答えてくれれば私はそれなりに払わせてもらう。」
私は目を閉じた。
「いや、俺は合法的な商売をするんだ。奴隷商人はこりごりだよ。」
彼は私の腕を優しく揺さぶったた。「金が手に入るんだぜ、堂々と大佐に払
いにいけるんだぜ・・・合法がいいって?そんなら好きにするがいいさ。」
Vopatは葉巻を取り出していった。
「あんたに金がないとわかれば大佐が何をするかわからないぜ。それにもう
取引のことは大佐に伝えてあるんだ。彼は今すぐ金が欲しいそうだ」
彼の顔に浮かぶ微笑 はまるでヘビのようだった。

それがとどめだった。私は再び目を開いた。相当な覚悟が必要だった。
「何 が望みだ、Vopat。」
彼はようやくビジネスの詳細に到着することができて満足そうにうなずき
ました。「俺はTamの考えを入れて少し大きなビジネスをやろうと思って
るんだ、何を言いたいか今いうよ。2人の若い女のレズショーで、一方が
一方に教えるって寸法さ
教えられる方が駄目なら教える方も罰せられるんだ。」

「続けてくれ。」私は寒く命じました。 Vopatの「行為」は本当を要求される。
相方のせいで、鞭打たれるなんて・・・私は吐き気がした。

太ったVopatは続けた。「年取ったといっても若い方より2-3歳年上が
限度だな。」

「じゃあ若い方は。」

彼の顔には残酷な微笑が浮かんだ。「そうだな、若いのは.. 14。」

私は頭をふって席をたった。しかし、Vopatは私を引き止めた。「ジョー、
特別料金を約束する、!10万baht!」

「18だ。」私は逆らった。「最も若い方が18歳だ。」

「15。」彼は吐き出すようにいった。それでも出ていこうとする私にVopat
はいった。

「17だ。これ以上は無理だぜ。」けっしていいとはいえない。しかし私が
我慢できるぎりぎりの数字だった。

彼は喜んでうなずいた。彼は熟達した折衝者だった。
「ほかの条件は?」
彼は考慮しました。「英語を話すこと、カナダ国籍でもでもオーストラリア
人でもかまわない 髪の毛は黒くないこと、かわいくて痩せていて、少なく
とも若い方は処女であること、それと大事なことがもうひとつある・・」
「今度はどんな条件だい??」
「姉妹だ。私は、姉妹にしてほしい。」
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私が抗議し始めると、彼はそれを制していった。
「あとで相談しようぜ、ジョー。ショーが先だ。」
彼は舞台裏から早足でステージに駆けあがった。
そこは生のセックスどころか獣姦ショーさえ行われるステージで、その
最前席は飛び切りの変態野郎が並ぶところだったから、私は落ち着か
なかった。なにをするつもりだが知らされていない私の耳に、なんとクラ
シック音楽が飛び込んできた。それはメンデルスゾーンの結婚行進曲だった。

テーマ : 官能小説・エロ小説
ジャンル : 小説・文学

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