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バンコクの奴隷商人 第20章 抹殺

念には念をいれなくっちゃなっと・・・
学生時代から繰り返された堕胎の受診記録とアルコール中毒
での強制入院記録を偽造して生命保険会社にも、送りつけた。
契約時の申告違反だから、たとえ彼女が愛娘のために死を
選んだとしても保険会社は一銭も払わないだろう。

さらに私はタイをはじめとするアジア各国の怪しげなインター
ネットサイトにかたっぱしから書き込みをしていった。
「アジア男性の固いコックを求む。当方独身のBAスチュワーデス」
「○月○日にバンコク行き第△△便に搭乗予定。声をかけていた
だければノーパン勤務の証拠をお見せします」

「BAスチュワーデスの制服購入希望ならご連絡ください。当方
現役BAスチュワーデス」
IDカードの写真も目線なしで添付したことはいうまでもないが、返信
アドレスは、これらがすべて職場のPCから勤務中に発送されたよう
に装うため、BA社内用の彼女のアドレスにしておいた。世界中から
メールが殺到し、BAのシステムがダウンしてしまうかもしれない。
(これだけでも十分懲戒解雇に値するな。退職金もパーだし、悪く
するとBAから訴えられる可能性だってある。)
そしてあやしげなお誘いのアドレスを聖アガサ女子学院教務係あて
にメールする。在学生の母親のアドレスからのメールだからまず
削除されることはないだろう。

(支払いが停止すればほっておいても退校は間違いないが、母親の
不行跡が表沙汰になって学校の名誉に影響するとなれば放校/
学籍除去は堅いところだ。卒業写真集からも一人だけ写真が削除
されだろう、かわいそうに・・美貌に罪あり、ってとこかな)

旅先のホテルの予定はすべてキャンセルした。

最後に残ったのは証拠書類を添付して、BAの人事担当重役あてに
即刻解雇を要請するメールをインターポールの捜査官名で送ること
だった。もちろん発送時間は飛行機がバンコクに到着してからにして
おいた。

「これで人生はジ・エンド、というわけだ、ロクサンヌ=ボッドウェル!」
カチッという軽いクリック音がちょっと残念―ここはギロチンの金属音
が欲しいところだ
PCの画面には「指示どおりに送信する」というメッセージが現れた。
座ったままで3時間。コーヒーをすすり、ロックを聴きながら、私は
誠実な人生をおくってきた女性と、その愛娘を血を流すことなくこの
世から抹殺したのだった。



(今ごろは飛行機の座席で、旅行案内でも見ながら何も知らずに
母娘で楽しく語らっているだろうな。でも水平飛行はもう終わりだ・・
飛行機が機首を下げてはるか地上に降りてくるように・・お前と娘
の人生もどこまでも堕ちていくんだ。本国も大使館もお前を助け
てくれない。・・さあどうする?)

テーマ : 官能小説・エロ小説
ジャンル : 小説・文学

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