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バンコクの奴隷商人 第21章  エンジェルさま2名、地獄へご案内

私は時計を確認すると、運転手にリムジンカーを用意させ、
空港に向かった。


到着ロビーで待つ私の前に、群集が現れた。しかし写真で
確認しておいたのでブロンドのロクサンヌを探し出すのは
それほど苦労しなかった。
実物は写真より上だった・・割とグラマーだしとても37歳と
思えないほど若いぜ・・・きっとBAの男性乗客にとっては
目の保養だっただろうな。そして細身の身体をジーンズと
Tシャツ姿につつんだかわいいブロンドのティーンエイジャー
がそばにいた・・・これがサラか・・いいね、ブロンドのケイト・
モスってとこか。
katemumES1604_468x425_20090712081701.jpg


 ここまで無事こられたということは、パスポートはぎりぎり
有効だったらしい。小一時間遅れたら大変なことになって
いただろう。ここまでは計算どおりだ。空港の免税店で
デジタルカメラをみつけたフィーンエイジャーは、興奮して
母親にねだっている。母親もまんざらではなさそうだ。私も
そっと近ずいてみる。さんざん迷ったあげく、日本製を選ん
だようだ―支払いは・・やはりカードだ。
さあここからが見ものだ

「失礼ですが奥様、このカードは使えません」
「え、どういうこと?まだ有効期限内のはずよ」
「でも、とにかく使えないんです・・」
P3190858.jpg

店員を信用できないロクサンヌは上司を呼ぶことを要求する。
でも結果は同じ。支払い限界を超えているという説明に業を
にやしたブロンド美女は携帯電話をかけようとするが通じ
ない。(そうさ、ちゃんと解約しておいたからな)
レジに列ができて、迷惑そうにやり取りを見ている。・・サラ
も不安そうだ・・・
いい眺めだ・、でもまずい。空港警備員なんか呼ばれたら・・
もしかしたらもう彼女の罪状が知れ渡っているかもしれない。
ここで逮捕なんかされたら元も子もない。
 私はあわててレジに近ずいていった。
「失礼ですが、BAのロクサンヌ ボッドウェル様ですか」
突然名前をよばれて当惑するロクサンヌは不審そうに答えた
「ええ、そうですけど」
「BAのエバ・ブラウンさまからリムジンサービスのご依頼をい
ただきました。」
「まあ、エバが・・」
ロクサンヌの顔がぱっとほころんだ
(いいね、その顔)
「ホテルにはカメラ貸出しサービスもありますよ、こちらで無理
に購入されなくても」
「まあ、そうなの・・」
 母親は娘の反応を確認した。どうやら納得したらしい。
「もう一度落ち着いたところでカードの確認をなされば問題ない
と思いますが」
私はさっさと荷物をあずかると店を出て、目と鼻のさきにとまって
いるリムジンをやりすごし、広い空港を一周することにした。銀行
口座をチェックしたい、というロクサンヌの要請をホテルについて
からと軽く受け流し、群集の間を縫って空港内を30分は歩いただろうか、
「申し訳けありません。違法駐車が取り締まりが厳しくて」
ロクサンヌはうなずいたが、その顔は少し青ざめていた。
「ママ、コーク飲んでもいい?」
サラは額に汗をかいていた。
「リムジンに冷たい飲み物が用意してございますよ。」
私はドアを開けて彼らを待ちながら言った。私の言葉に微笑んだ2人
は、クーラーの利いた車内に滑り込むと、氷で冷やしたペリエのボトル
?もちろん睡眠薬がたっぷり入っている特製である?を飲み干した・・
5分もたたないうちに2人は正体もなく眠り込み、ゆすってもおきない
ことを確認した私は、指輪や時計、ネックレスやイヤリングの類をすべて
取り去さった。バックの中身を点検した私は、着替えのほかにBAの
スチュワーデスの制服を発見した。
(こりゃお宝だ・・でもまさかの時には勤務をしようとでもいうのか?
まったく仕事熱心だ・・)
長旅で疲れたのだろうか、2人はぴくりともしない。
「文字通り着のみ着のまま、ということかな。もうすぐ裸一貫になる
んだけど。」

リムジンは本来彼が宿泊するはずだったホテル、あるいは天国へ
の入り口を通り過ぎ、地獄への入り口へ向かったのだった。。



テーマ : 官能小説・エロ小説
ジャンル : 小説・文学

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