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試着室 第二章 男性の依頼

私は再び服を着て更衣室を後にした。近くには誰もいなかったが、店には

基本的に客は数えるほどしかおらず、外で何か動いたように感じたのは、今

衣料品を見ている男性かしらと疑った。おそらく約50歳くらいで身なりはよく、

店員が彼に提案した内容から考えると、彼は仕事場から妻へのプレゼントを買い

にきたらしかった。 男性が、私の方を見ながら「いや、彼女はこのサイズより

大きいと思うんだが」というのが聴こえた。彼と女性店員が赤いカクテルドレス

を持って近づいてきた。店員は、自分自身にそれをあてがってみたが、彼女は

約5フィート足らずとやや身長が足らず、おまけに太りすぎだった。(ちなみに

私の身長は5フィート7インチだ)

「すみませんが、私は妻のために記念品を選びにきてこれに決めたんですが、

サイズに自信が持てないんです。あなたはちょうど私の妻と身長が同じくらい

なんです。大変申し訳けないのですがこれを身にあてていただけませんでしょう

か?」

彼の言いたいことはわかった。そのドレスは素敵だったが、ネックラインが急

だし、裾はかなり短かく、殿方は喜ぶとしてもこの男性の妻が喜ぶようには思

えなかった

私は笑って言った、

「かまいませんが、これは奥さまへの贈り物なんですよね、あなたのではなくて」

私は私の体にそれをあてがってみせた。しかし実際に着て見ないと裾やネック

ラインがどんな具合になるのか分かりにくいと答えた。店員が戻ってきて私が

言ったのとほとんど同じコメントを繰り返しもし彼の妻が気に入らないなら返品

が可能だと彼に言った。

 しかし彼は行うには、返品するのは好まないし、彼らはすぐに旅行に出かけ、

旅先にドレスをもって行きたいので時間があまりないのだ、ということだった。

彼はとにかく適切なサイズのプレゼントを選択したいといい。非常に礼儀正し

く私に依頼したので私はよろこんでお手伝いすると答えた。

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