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烈女お雪の最期 第3章 汚辱の結果

「ほほう、なかなかやるではないかお雪どの」

「本当に。とてもお武家さまの奥方とはおもえませんよ。」

と、さすがの悪者たちも感嘆の声をあげる。

 銀二郎はお柳をぐいぐい自分の方に引き寄せるようにしながら腰の廻転を早

めていくのだが、お雪は官能の芯まですっかり酔い痺れさせて、狂おしい喘ぎを

洩らし始めた。

「ああっ、駄目っ、お雪は、もう駄目でございます。」

「やれやれお雪どの、そんな硬い言い方ではとても見物人たちを満足させること

はできぬぞ。甚八、ニヤニヤして見物していないで、ちゃんと教えてやれ」

甚八はぴったり狂乱のお雪の耳元にあれこれとささやき、自分を完全に失って

しまったお雪は、甚八に教えられた通り倒錯した自分をあからさまにするのだった。

「吸って、おねがい!、口を吸って」

お雪はむせ返るような声でそういうと、いきなり自分の方から銀次郎の分厚い

唇に押し当てていったのである。ぴったり銀次郎と唇を重ね合い、貪り合うような

濃厚な口吻をかわし合うお柳を見て、左近は眼を丸くした。

「これは驚いた・・藩重役のやんごとない奥方が下郎とそのような振る舞いをする

 とは、はてさて、もはや畜生道に落ちたのか、それとも淫鬼にとり憑かれたのか」

その間も銀次郎は更に揺さぶりにはずみをつけ、お雪を一気に追い上げていく。そのくせ

鋼鉄のような硬さは少しも自失する気配がないのである。

「ああっ、く、口惜しいっ」

お雪は幅の広い金太郎の肩を硬く抱きしめて、ガクガクと全身を慄わせた。

下腹部から灼熱の感覚が突き上がり、お雪の背骨までジーンと痺れ切る。

「残念ながらどうやらこの勝負、お雪殿の負けのようでござるな。気をやる前に

 銀次郎の精を搾り出すどころか、もはや息も絶え絶えではないか。ここははっきり

 と負けを認め、哀れみを請うことだな。そうしないといつまでもこの営みが続く

 ことになるぞ、それでもよろしいのか、お雪殿。」

左近の言葉にお雪はもはや逆らう余裕はなかった。

「お、お願いでございます、銀次郎さま。そろそろお情けをいただきとうございます。

 お、お礼の印にゆ、雪は立派に懐妊してごらんにいれます」

「ほんとうかい?」

と、銀次郎はぴったり自分の頬に頬をすりつけながら嗚咽しているお柳にいった。

「先の夫とは死に別れた元藩重役の奥さまが、お前の子種が欲しいといってるんだよ、
 銀次郎。どうだい、嬉しい話じゃないか、こんな美人女房に子供を作れるなんて」

房江はそういって吹き出した。声をかけられた銀次郎は黄色い歯をむき出して、

「よしわかった」

といったかと思うと銀次郎は自麻縄を巻きつかせたお柳の乳房を吸い、量感のある

お柳の双臀を手で撫でさすり、最後の追いこみをかけるようにひと際、激しく

お雪を責め立てる。するとお雪はもう見栄も体裁もかなぐり捨てたような生々しい

悲鳴を上げ、陶酔の頂上を極めたのか銀次郎もそれに合致させて張りつめていた

緊張を解いたのだ。熱い汚辱の液体が体内にドクドクと流れ込むことをはっきり

感じとったお雪は、身体中の筋肉を激しく痙攣させてもう一度歯の間からむせ返る

ようなうめきを洩らしたのだった。

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