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リサの転落 第4章

翌週、ジョンはアジア方面に出張した。一人でコーヒーをすすりながら、リサは
少しばかり羽目をはずし過ぎたこと、そしてその結果、自分が落ちいった境遇を
後悔していたが、その一方で突拍子もない冒険について誇らしくも感じていた。

「パメラ夫人か・・・」

リサはあの風変わりな、ジョンの上司夫人とどういう形で会うか悩んでいた。

しかし4日後、パメラの方から電話があった

「お元気かしら、アバズレ娼婦さん?お預かりしているあなたのthongを取りに
くる?それとも透明なビニールにつつんで香港のご主人のところに送る方がよろ
しくて?」

リサは驚いたが、自分でも驚くほど冷静だった。数日以内に受け取りにうかがう
のでもう少しあずかっていて欲しいと答えたが、それに対するパメラの答えは
衝撃的なものだった。

「そんな悠長なことはごめんだわ。2時間以内にいらっしゃい。前と同じ格好
でね。これは命令よ。」

電話口の向こうから甲高い声が聞こえたかと思うと、あとは機械音だけだった。
(いう通りにするしかないわね)リサは思った。

パメラ邸についたリサを迎えたのは無表情の日本人メイドで、部屋に案内すると
さっさと姿を消した。そこは壁をかけ布で蔽った広い部屋だった。間もなく髪を
後ろに束ね、顔はばっちりとメイクしをし、下の黒いブラが透けてみえるぴっち
りとしたシースルーのブラウスと短い巻きスカートを身にまとい、踵の高さが
5インチはありそうなハイヒールをはいたパメラが姿を現した。実際の年より
20歳は若くみえるその姿にリサは驚いた。

「お久しぶりね、アバズレ娼婦さん。あなたのthrongを取りにみえたの?」

「ええ、そうですわ。」

「そうです?何よその言葉使いは!」

「申し訳けありません、『そうでございます、奥様』でした。」

「よろしい。でも無礼な言葉使いをしたことに対してはそれなりの報いが必要ね、

そう思わない?」

「はい、奥様。その通りでございます」

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