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第2章 ジョギング
乗船当日、引き締まった体を黒いワンピースで包み、腰にはピンクのアクセント
黒いハイヒールを鳴らしてさっそうとデッキに上ってきたローリーを迎えたのは、乗
務員たちのオオッという感嘆の声だった。ローリーは男性たちの視線を痛いほど感じ
ていたが、その中に、股間を固くした男の邪悪な視線がまざっていたことなど、思いも
よらなかった。船床は綺麗に掃除してあり、障害物も少なかったので、ローリーは近く
にいる乗務員にジョギングする客がいるかどうか確認した。
「もちろん、たくさんいらっしゃいますよ」
朝のジョギングを日課としていたローリーはありがとう、と乗務員にほほ笑んだ。
朝早く ― 太陽が昇っていたので、ジョンをベッドに置き去りにして彼女はデッキを
走ってみることに決めた ―
「せっかくだから少し冒険してみようかな」
ローリーは普段は身につけないようなセクシーなジョギングウエアーを選んだ。
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