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第7章 シャワーは2度

男はさっさと着替えると、出ていくために扉を開けた。一瞬強烈な明りに眼の眩んだ

ローリーだったが、扉の向こうに自分たちの船室があることに気がついてぞっとした。

「なかなか個性的な化粧だな・・だがそれじゃちょっと人前に立てないな」

男は去り際に、明りのスィッチをおしてから出て行った。みすぼらしいがバス

ルームが浮かび上がった

「こんなに相手のことを考えるレイプ犯はいないぜ、せいぜい綺麗に磨き上げてから

旦那のところに帰るんだな。」

キャプチャ


ローリーはやっとの思いでたちあがり、バスルームの冷たいタイルに震えあがった。

「ピシャ、ピシャ、ピシャ」歩くたびに音がするのに気がついたローリーが下をむ

くと、足元はヌルヌルした液体にあふれており、それは自分の太股から腿、そして

脛をたどって流れ落ちた男の精だった。股間の溝はもはや狭い元の形をとどめず、

ぽっかり空いた穴だった。振り向いた彼女の眼に見るもおそましい現在の姿が飛

び込んできた。彼女が今までに最大の叫び声をあげたことはいうまでもない。身

体の表面に熱いシャワーを浴びて汚れを洗い流したローリーだったが、バスルー

ムから出ようとした時に、迂闊にも足元の精液のたまりに滑って腰からタイルに

落ち、もう一度シャワーをあびる羽目になった。ベッド脇にもどって衣服を探し

たローリーだがあるはずのパンティもブラも見当たらなかった。ローリーはあら

ためて大声で泣きたかったがもはや声も出なかった。素肌にジョギングスーツを

じかに身につけ、ふらふらと出てきたローリーの姿を、オマールはそっと見つめ

ていた。ローリーが船の端に立ち、放心したように青い海を眺めているのを見た

オマールは、身投げをしそうな風情をみて、通りかかった女性従業員に、船酔い

で苦しんでいる乗船客がいると教えた。オマールの読みは正しかった。くだんの

女性が近寄っていき「御気分は大丈夫ですか」と尋ねなければすべてが終わって

いただろう。ようやく少し理性をとりもどしたローリーの脳裏には愛する夫の

ことが浮かんだ。女性従業員に売店の場所を聴いたローリーは膣洗浄に必要な

道具や薬品を買うために、売店に直行したのだった。

「確かに売店に行けば欲しがっているものは手に入るぜ。でも俺が精を注ぎ込ん

だのは奥の奥だ・・・それに小一時間もたっている・・何もかも手おくれなんだ

よ。まああとは神様にでもすがるんだな。」

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